☆ 糸始末の仕方 ☆

糸始末の仕方は本によってさまざまです。
ここでは、いろんな糸始末の仕方を紹介します。どの方法を使うかは好みです。

1.一番簡単な方法。糸をコマ結びして、2回目にからげるときに余分に1回多くからげて結ぶ。その後、ボンドでチェイン、もしくはリングの上に貼り付ける。

2.「NHKおしゃれ工房 タティングレース」で紹介されている方法(アレンジ

「NHKおしゃれ工房 タティングレース」で紹介されている方法をアレンジしています。糸を一度だけ結んだあと、それぞれのチェインの頭の糸にクロスステッチの針を使って縫いこんでいきます。
チェインの頭に入れるのは全部裏側に並んでいる頭に入れます。
こちらは反対側。裏側に並んでいるステッチの頭の糸だけに縫いこみます。
縫いこむ部分は白いやじるしでちょっと書いてみました。始末している糸がチェインのそれぞれ左右の頭に入っているのがわかるでしょうか。始末している側になります。
モチーフを表にしてみました。この方法だと表には全然響きません。

3.マジックスレッド

最初に始末する糸をステッチの中に入れ込む導入糸を用意します。
使う糸は細い糸がいいです。写真で使っている糸はミシン糸60番です。
30cmくらいの糸を2つ折にして、輪の部分が出てくるように少しだけシャトルに巻きます。
最初のリングを作っていきます。導入糸を一緒に持って、そのまま普通にダブルステッチをしていきます。そうすると導入糸が芯糸に沿ってステッチの中に入っていきます。
ここでは5枚花弁のリングのモチーフを作っています。
ちょっと写真ではわかりにくいですが、ダブルステッチの左側から導入糸の輪になった部分が出て、右側にはシャトルに巻いていある糸が芯糸と一緒になっています。このままリングを作っていって、7つくらいダブルステッチをしたあと、導入糸をステッチから出しておきます。
リングが出来上がりました。リングの最初の所から導入糸の輪になった部分が出て、ダブルステッチの7目を通って導入糸を出しています。この導入糸の部分に始末したい糸が入っていきます。
リングあるいはチェインを繰り返して、モチーフ、あるいは段の最終のチェインの部分です。あと、5目くらいで終わりというときになったら、シャトルに新しく用意した導入糸を今度はシャトルの方に輪がくるように少しだけ巻きます。シャトルを持つときにこの導入糸を一緒に持っていると止まってやりやすいです。
ここではリング5枚花弁のモチーフなので、最後のピコつなぎのあとに導入糸を入れています。下に伸びている糸は糸端になります。
リングの全部の目を終わったところです。ここでリングの糸をそのまま閉めてしまうと導入糸も一緒に出てしまいますので、糸端の方から少し導入糸を引っ張っておきます。輪になった部分はリングから出るのは少しでいいです。
リングを閉めたところです。始末したい糸を一度だけ結んで反対側の導入糸の輪の部分にくぐらせます。
左にあった糸を右の導入糸の輪に入れて、導入糸を引っ張り始めたところです。このまま導入糸を下に引っ張って始末する糸をリング(もしくはチェイン)のステッチの中に引き入れます。
始末する糸を引っ張り出したところです。導入糸は下に抜けています。始末したい糸を引っ張り出して、ステッチの際でカットします。
今度は残った左側です。始末したい糸を左の導入糸の輪に通したところです。
導入糸をひっぱって始末したい糸を入れ始めたところです。このまま導入糸を下に引っ張ります。
始末する糸を引っ張り出したところです。このまま糸を下から出してステッチの際でカットします。
出来上がり。始末する糸が入っているステッチの部分はちょっと太めになっています。これはモチーフの裏側ですが、結び目もほとんど気になりません。始末した糸端も出ないのでとてもきれいな仕上がりです。

マジックスレッドを成功させるコツは心もちステッチをゆるめに編むことでしょう。左手の糸の引き加減がきつめの人はマジックスレッドはとてもやりにくいものです。導入糸はできても、肝心の始末する糸が入らなかったということもあります。何度かやってみて、練習してみてください。






inserted by FC2 system