☆ 糸始末を少なくするには ☆

タティングをしていると、糸始末がたくさん出てきます。段の途中で糸が足りなくなったりして、糸をつなげたところも裏側で結んでボンドで貼り付けないといけません。一箇所ならいいのですが、時には一つの場所に2つの結び目になることもあります。そんなとき、一箇所に2つの結び目がこないようにする方法があります。

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シャトルに糸を巻いたときに、糸を切らないで糸巻きとつながったままで最初のリングを作ります。糸巻きが後ろのほうでぼんやりと写っています。

そのまま裏返してチェインを続けます。リングの根元には糸端はありません。

リングを閉めるときのちょっとしたコツ。リングが大きいときなど、この方法を使うときれいにしまります。リングの形が整うようにしてからシャトルの糸を引きます。こうするとシャトルの糸もあまりくるくるにならないで済みます。

モチーフを最後まで作ったところ。あとは糸をつなげるだけ。糸端はシャトルの糸とチェインの糸の2本しかありません。

最初のリングとチェインをちょっと引っ張るとこんな風に小さな穴が開きます。

上の穴の部分に鈎針を通して、下からシャトルの糸を引っ張り出します。モチーフは表になっています。鈎針は12号を使っています。

糸を引っ張り出したところ。

モチーフを裏返して、上で引き出した糸も裏に持ってきて、チェインの糸と結びます。左側が芯糸(シャトルの糸)。右側がチェインの糸です。

糸を結んだところです。コマ結びの2回目を一回多くからげて結ぶとほどけてきません。この後、糸をカットしてボンドで貼り付けます。
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上のやり方だと、シャトルに糸を巻いたときしか、使えない方法だということになります。シャトルにはまだ糸が残っているのに新たに糸を巻いてっていうのはとても不都合。シャトルに糸が巻かれてあるときに、上と同じように結び目を一つにする方法があります。
やり方は最初にシャトルから糸をチェインに必要な分を引き出してしまうということ。引き出した糸が糸巻きの糸と同じことになります。ドイリーの外周でチェインに使う糸がとても長い場合は、途中でチェインの糸をつなげればいいので、ある程度の長さがあればいいです。
この方法だと糸始末をする部分は必ず結び目は一つにしかなりません。



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