☆ 撚り止めの方法 ☆

ニット用太番手の場合

単糸を撚り合わせて双糸にしたら、撚り止めをします。
撚り止めをしないと、羊毛は元に戻ろうとする性質が強いので
糸が落ち着きません。そのまま編むと斜めにゆがみます。
双糸にしたときの撚りがちょうどいい加減だと撚り止めをしないでもいい場合もあります。

まず始めに、双糸にした糸をかせあげします。
私はチャルカについているかせ車を使ってかせあげをしますが、
ダンボールでも、椅子の脚でも、アイロン台でもいいです。
身近なもので使えそうなものを使ってください。
そのときに、かせ1周の長さを測っておくと番手計算ができて便利です。
鍋にお湯を沸かします。量は毛糸がゆったりとつかるくらい。このくらいの小さな泡がぷつぷつと出てき始めたら、だいたい60℃くらいになっています。
60℃から70℃くらいになったら、火を止めて、毛糸をつけます。このときに絶対にかき混ぜたりしないでください。お湯に毛糸をつけたら、冷めるまでそのまま。

羊毛を自分で洗った場合、紡いだ糸にまだ脂分が残っていることもあります。
そういうときは、ここで石鹸を溶かした後、毛糸をつけます。このとき、絶対にかき混ぜないように注意してください。漬け置きで脂分はきれいに抜けます。

温度が下がってきて、手が入れられるようになったら、同じ温度のお湯ですすぎます。すすぐときもお湯をかえるようにしてすすぎます。
冷めたら、そのままざるにあげて、上から押して絞り、脱水をかけます。3分くらい。脱水をかけたら、写真のように干します。私はS字フックに吊り下げて、下に重石をかけています。重石は500mlのペットボトルに適当に水を入れています。撚りが甘いときは重石をかけないときもあります。
風通しのいい場所で干すと、1日で乾いてしまいます。
重石をつけると、糸に変な癖がついていやだなと思うときは、重石をつける部分にタオルなどを使うと癖がつきません。
thistle gardenのemikoさんに教えていただきました。emikoさん、どうもありがとう。

この方法は古くなったニットを編みなおすときにも使えます。
ラーメンみたいにふにふにになった毛糸をかせして
同じようにしてやると、風合いが戻ります。
撚り止めは他にも木管や糸枠やはがきに巻いて20分ほど蒸すという方法もありますが、
私は楽なので、お湯につけるという方法をとっています。



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