☆ スピンドルで紡ごう ☆

スピンドル(紡ぎこま)を使って糸を紡いでみると、
とても面白いのです。原始時代からあった道具なのですが、
シンプルなのにとてもうまくできるものです。

スピンドルの芯棒に紙を巻きます。
どんな紙でもいいです。広告のチラシでも。
動かないようにぴったりと巻きつけておきます。
糸が巻いてありますが、こんな風に紙を巻いておきます。
ローラッグやスライバーから少しだけ繊維を引き出して、手前に回して撚りをかけて糸にしていきます。
手前に回すと時計回りになり、Z撚りになります。
繊維を右手の方向に引き出しているところ。
引き出しながら、上のように手前に回して撚りをかけます。長さは20cmくらいにします。
こよりを作る要領と一緒です。
20cmくらい引き出した糸をスピンドルの頭の鉤にひっかけて右に回します。

スピンドルを立てて右に回します。
慣れないうちは、床に小皿を置いてその上にスピンドルを立てて回すと安定して回せます。
右手で軽く右回り(時計と同じ方向)に回して、回っているときに、右手の親指と人差し指で繊維を下に引っ張ります。

私は床に座ってスピニングします。繊維を引き出して、スライバーを持つ左手が上に上に上がっていって、これ以上あがらないというところで、糸を巻き取ります。そうすると巻き取りやすい長さになっています。
椅子に座ってスピンドルをぶら下げてもできます。

←私はよくこんな小さなお皿を使っています。
できるだけ丸いお椀状のものがスピンドルを中心にしてくれるので都合がいいです。
こんな感じです。
右手の親指の下の糸は撚りがかかっています。指で押さえているので撚りは上にはかかっていません。左手の羊毛はかる〜く持ちます。右手の親指と人差し指で好みの太さになるように繊維を引っ張り出します。好みの太さになったところで指を離すと、下の撚りが上に伝わって糸になります。そうしたら、また右手で撚りがかかっている最後の部分を持って、繊維を下に引っ張ります。その間ずっとスピンドルは回り続けています。途中で回るのが止まっていたら、右手でちょっと回してやるといいです。
繊維を引っ張り出している部分。
下に下に引っ張っていくと撚りが加わることで自然に糸になります。最初はなれないので、太いところがあったり、細すぎたりしますが、だんだん慣れてくると切れずに続けることができます。

ある程度長くなったら、鉤の部分から糸をはずして芯棒に巻き取ります。
巻き取ったら、また鉤の部分に糸を引っ掛けて繊維を引き出して撚りをかけて糸を作っていきます。
鉤に糸を引っ掛けるのに、1回だとすぐにはずれてしまうというときは
←写真のように2回かけるとはずれません。

これを繰り返して芯棒にたくさん巻けたら、最初に巻いた紙ごと芯から抜きます。これで単糸の出来上がりになります。

撚りの加減ですが、巻き取るときに左手を緩めると糸が途中で絡まってくるくるとねじれてしまうときは撚りが強すぎます。そういう時はスピンドルを左に回して撚りを少し戻します。
(綿糸やレース糸のような細い糸を紡ぐときは糸がよじれてくるくるなるくらいのほうが切れない糸になります)

羊毛でレース糸を紡ぐときや綿糸を紡ぐときは、かぎから糸をはずす前にスピンドルを回して追撚します。細い糸は追撚しないと切れてしまうからです。

最初はなれないので繊維を引き出すのもなかなか苦労すると思います。
最初から重いスピンドルでぶら下げて紡ぐと、引き出す繊維の太さが一定にならないので、よく切れてしまいます。そうなると続かないので、最初は床に小皿を置いてその上でスピンドルを回すと楽に紡げるようになります。

切れたときや、ローラッグがなくなって新しくつなげるときは作った糸を長めにローラッグに重ねて持つと自然に撚りがかかって繊維を引き込むので簡単につなげることができます。

ふわっとした柔らかい毛糸を作りたいときは、スピンドルのホイールを大きなものにすると回転が遅くなっていい感じの糸を紡げます。

またわからないことや、質問などがあれば、どんどん掲示板で聞いてくださいね。

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