☆ spinning 用語集 ☆
スピニングをしているといろいろな専門用語が出てきます。
初心者だとなんのことだかわからない、ということが多いので
ちょっと解説してみました。
また、わからないことがあったら、どんどん増やしていきますので教えてくださいね。
spinning | スピニング 糸紡ぎのこと 手紡ぎする人のことをスピナーといいます |
グリージー | 刈り取ったままの羊の毛 汚れやごみ、羊の脂(ラノリン)がついたままの羊の毛です。 羊の毛は刈り取られたままだと、繋がっています。その状態の一頭分の羊の毛をフリースといいます。 |
スカード | 洗った毛。自動的に洗い上げる機械を通ってきた毛。脂分2% |
ウェッブ | 洗った毛をカード機(繊維をそろえる機械)にかけて出てきたふわふわの綿のようになった毛。 |
ロール | ウェッブをドラムに巻き取ったシート状の毛。2m四方の布団綿状。 |
スライバー | ロールをまとめて細長く巻き取った状態の毛。このまま紡ぐことができる。 |
トップ | スライバーをコーミング機(櫛をかける機械)にかけて、ごみをきれいに取り除いた毛。 繊維がとてもきれいに揃っているので、このままの状態で梳毛糸を紡げる。 |
ステイプル | 羊の毛の房のこと。羊の毛はウェーブがかかっている。(クリンプという)この一つ一つをほぐさないようにして洗うのがこつ。 |
ロムニー | ロムニーマーシュ 紡ぎやすく毛の太さも手ごろ。32〜36ミクロン 羊工房masakoさんのところのスピンドルキットに入っていた。毛糸にしたときは、割とパリッとした手触りになった。市販の毛糸をイメージしているとちょっと硬いかなって思った。 |
ペレンデール | ロムニーとチェビオットの交配。ロムニーより細い。30〜34ミクロン 腰があって弾力性に富む。 |
コリデール | ペレンデールより細い。27〜30ミクロン。 素直で紡ぎやすい毛。ロムニーと同様に手紡ぎをするなら、この毛から入ると楽。 |
ボロワス | コリデールより細い。24〜26ミクロン。 メリノよりも腰があるので、メリノだと紡ぎにくいと思うならこちら。 |
メリノ | 市販の毛糸にはよく使われているし、一番よく耳にする名前。 とても細い毛。18〜22ミクロン。 |
シェットランド | シェットランド島に生息する羊。フェアアイルにはこの毛を使う。28〜34ミクロン。 この毛糸は何もしなくても絡まる性質があるので、編地をハサミで切っても、ほつれてこない不思議な毛。仕上げはフェルト化するそう。シェットランドレースにもこの毛を使う。 |
ジャコブ | 白黒茶、グレーなどのまだらの羊の毛。白、ベージュ、グレー、茶、黒など、いろんな色で紡げる。 |
ブルーフェイス | 毛足が長い、カールしたクリンプを持った毛。レースにも最適。 (トップがあるので、ニット用の毛にするか、レース用の毛にするか、悩み中) |
糸紡ぎ関係
紡毛糸 | ぼうもうし ローラッグをばねを伸ばすようにして作る糸。繊維の中心は繊維が揃った状態で強く、その周りはまだ伸びきってない繊維が適当に絡まり、空気を含んだ毛になる。 手紡ぎをするときは最初は紡毛糸からがよい。 |
梳毛糸 | そもうし 繊維を縦にそろえたままの状態できちっと撚った糸。空気をあまり含んでないのでとてもきれいな均一の太さの糸になる。 トップをそのまま繊維の方向にあわせて紡ぐとできる毛。レース糸を作るときはこのやり方を使う。 |
ローラッグ | ハンドカーダーで繊維を揃えたものを、くるくると巻いて作る。 ちょうど繊維でばねをつくるような感じになる。綿を紡ぐときも、このローラッグが必要。 |
ハンドカーダー | 繊維を揃えるために使う。 ブラシの歯が金属でできたくの字に折れたような歯が面状についている大きなブラシ。2本一組で使う。互い違いにこすり合わせるようにして繊維の向きを揃える。犬や猫を飼っている人はフリッカーという面状のブラシがあるが、その親玉みたいなもの。フリッカーでも代用できる。 |
コーム ハックル |
梳毛糸を紡ぐときに繊維を揃えるために使う。櫛。 人用の櫛だと弱く歯が折れてしまいそうになるので、私はペット用の櫛を使っています。 ごみがついたステイプルをほぐすと簡単にごみが落ちて便利。 ハンドカーダーは高くてという人は、コーム一本あれば、ステイプルをほぐすことができるので、これだけでも紡ぐことができます。 |
フリックカーダー | ステイプルをほぐすための小さなカーダー。ひざの上に皮を敷いて使う。 |
糸車 | 日本の綿を紡ぐために昔からある紡ぎ車。き〜くるくる、き〜くるくる。 買うととっても高い。自作する人も多い。 |
チャルカ | インドの携帯紡ぎ車。これも綿用。でも、羊の毛も紡げます。 折りたたみ式になっていて、かせ車もついている便利道具。インドのガンジーが愛用していました。 |
ダヌシュチャルカ | チャルカよりももっと簡単な構造をした竹でできた紡ぎ車。写真は鴨川和棉農園のサイトにあります。 |
紡ぎ車 | 西洋のものはいろいろとあります。現在市販されているので一番入手しやすいのはアシュフォード社製品 トラディショナル、エリザベス、トラベラー、ジョイ、キィウィなどがあります。 トラディショナルとエリザベスがちょっと場所をとる、車とボビンが平行についているもの(日本の糸車と同じ) トラベラーとキィウィ、ジョイが場所をとらない縦型。ジョイは折りたたみができて、携帯できます。一番小さいサイズ。 |
つむ 紡錘 | 糸車の糸を紡いで巻き取る部分のこと。撚りを糸に伝えるために尖っています。 つむには回転を伝えるための鼓型になったプーリーがついています。ここに回転を伝える太糸をかけて回る。 眠れる森の美女のオーロラ姫が指で刺したのも、このつむです。 紡ぎ車ではクィルスピンドルという名前で部品があります。これは綿、麻を紡ぐための高速回転用のものです。 |
スピンドル | 紡ぎこま。大昔の原始時代からあった糸を作る道具。 おもちゃのこまの芯棒の上の部分が延びたものと思っていいでしょう。 こまのように回転を与えて、引き伸ばした繊維に撚りをかけて糸を作ります。 糸車も紡ぎ車も基本は同じ。いろいろと出回っていますが、自分の思うような糸を作るには自作するのが簡単で安くて便利です。 家族のセーターくらいなら、スピンドルで十分紡ぐことができます。生産性は思ったよりも高いです。 ドロップスピンドル……ぶら下げた状態で紡ぐスピンドル。ホイールは芯棒の下部 サポートスピンドル……床や自分の太ももなどにつけて、支えて使うスピンドル。ナバホスピンドルもこのタイプ。床についているので、糸が切れずに紡ぎやすい。ホイールが上についているタイプ。(下についているものもあります) |
番手計算 | 羊毛の場合の番手計算の方法 できた糸の長さ(m)÷糸の重さ(g) になります。 数字が多くなるほど細い糸になります。 |