ローラッグを使った梳毛糸風の糸は本当の梳毛糸ではありません。
またトップをそのまま紡いだ毛も広い範囲では梳毛糸なのですが、
これもちょっと違うそうです。
本当の梳毛糸はステイプルを櫛でほぐしたものを
毛の根元から毛先に向かって紡いでできます。
羊の毛にはキューティクルがあります。
人間の髪の毛と一緒ですね。
そのキューティクルの向きにそって
糸を出していきます。
だからとってもドローしやすくて、きらきらした光沢のある糸ができます。
一度洗ってない羊の毛が手に入ったら、
ぜひ自分で洗ってみて、この梳毛糸をつむいでみてください。
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これがステイプルです。
コリデールのステイプルですが、クリンプ(毛のうねりやカール)がとてもきれいに揃っています。 |
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上のステイプルの拡大したもの。
こんなふうになっています。
このままでは紡げないのでコームで毛先から梳いてほぐします。このときにごみもきれいに取れるのでコームはあると便利です。 |
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こんな風に全体にほわっとなるくらいにほぐします。
脂分を多く残していると全部を櫛ですくのは難しいので、手でほぐしてもいいです。
毛先と根元の向きをちゃんと覚えておいて根元から毛先へと紡いでいきます。 |
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紡いでみた梳毛糸です。
ちょっとわかりにくいですが、キラキラしています。
画像にマウスを持ってくるとUPした糸を見られます。
梳毛糸を紡ぐのはするすると繊維が引き出されるのでとても紡ぎやすく楽しい作業です。
このごろはカーダーをかけないでコームでごみを取り除いて手軽に紡いでいます。 |