☆ セミ梳毛糸 ☆

繊維が縦に揃った状態のもの(トップ)をそのまま紡ぐとセミ梳毛糸 そもうし ができます。
梳毛糸は空気を含まない均一の太さの毛になるので、滑りがよくて光沢があります。
レース糸や細い糸 マフラーなど直接肌に当たるもの用の糸を作るときは、こちらの方法を使います。
トップの状態の羊毛だとそのまま紡げて便利なのですが、
そうでないときはハンドカーダーを使って繊維の向きを縦に揃えます。

これがトップです。
繊維がきれいに並んでいます。
これはブルーフェイスという羊の毛。
ちょっとグレーがかった白の色をしています。
ブルーフェイスのステイプル(毛の房)は
くりんくりんの巻き毛になっているのですが、
こうやってコーミング(櫛で梳くこと)されると
こんな風にまっすぐになってしまいます。

フリースからセミ梳毛糸の糸を作る
ハンドカーダーで漉き取った毛
毛の向きは今度は横になるように置きます。
繊維の向きと同じ向きに下から紡いでいきます。
ローラッグを作って紡ぐ紡毛糸に比べると、繊維が絡まずに素直に出てくるので、とても紡ぎやすいです。



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